
空き家管理の基本!空き家を放置するリスクとチェックリスト
なぜ松山市の空き家管理は必要?放置のリスクを徹底解説
松山市でご実家やご所有の建物が空き家になった際、「しばらく誰も住まないから大丈夫だろう」とそのままにしていませんか?実は、松山市で空き家を放置することは、多くのリスクを伴います。
単なる固定資産税の負担増(「住宅用地特例」解除による最大6倍の課税)だけでなく、不審者の侵入による放火や器物損壊、不法投棄による近隣トラブル、老朽化による倒壊の危険性(特に地震や台風が多い愛媛県では深刻です)など、さまざまな問題が発生する可能性があります。最悪の場合、松山市から「特定空き家」に指定され、指導・勧告、そして最終的には行政代執行による解体費用徴収や過料が科されることもあります。
こうしたリスクを未然に防ぎ、大切な空き家を守るためには、適切な空き家管理が不可欠です。この記事では、空き家管理の基本となる「防犯」「通風」「清掃」の重要性とその具体的な方法、ご自身でできる空き家管理のチェックリストをご紹介します。松山市の空き家問題でお悩みの方はぜひご一読ください。
防犯対策:松山市の空き家を不審者や犯罪から守る
人の気配がない空き家は、不審者に狙われやすい場所です。侵入、放火、不法投棄などを防ぐための具体的な空き家防犯対策を講じましょう。実際に空き家を狙った盗難事件は全国で起きています。
【空き家防犯チェックリスト】
- ① 施錠の徹底と強化
- 全てのドア(玄関、勝手口)、窓、シャッターが確実に施錠されているか、空き家巡回時に毎回確認しましょう。
- 特に長期不在の場合や、旅行などで家を空ける際には、通常の鍵だけでなく、補助錠や窓のクレセント錠(内側のロック)も必ず施錠してください。空き巣対策として、外から見えにくい場所でも、侵入経路となり得る小さな窓や高所の窓も忘れずに施錠することが重要です。
- ② ポストの中身の定期回収
- 郵便物やチラシ、新聞などが空き家のポストに溜まっていると、外から見て「留守」であることが一目瞭然となり、空き巣や不審者のターゲットになりやすくなります。最低でも月に1度は回収するか、郵便局の転送サービス(有料)を利用し、郵便物が溜まらないように工夫しましょう。松山市で利用できる郵便局のサービスについても確認しておくと良いでしょう。溜まった郵便物を手掛かりに、配達作業員の人が空き家を狙って、侵入と窃盗をしたニュースもあります。
- ③ 外部からの侵入経路対策
- 敷地内の庭木や植栽が伸び放題になっていると、死角を作り、不審者の隠れ場所になったり、二階への足場になったりする可能性があります。定期的な剪定を行い、見通しを良くしましょう。松山市の造園業者に依頼することも検討できます。
- 物置やゴミ箱、放置された脚立などが外壁に接していると、それらを踏み台にして窓や屋根に侵入されるリスクがあります。これらは壁から離して置くか、地面に固定するなど防犯対策を施しましょう。
- ④ 照明・センサーライトの設置
- 玄関、裏口、庭など、空き家の周囲に人感センサー付きライトを設置すると、人の動きを感知して自動点灯し、夜間の侵入者を威嚇する効果があります。電力会社との契約が残っている場合、比較的容易に設置でき、空き家防犯グッズとしても有効です。
- ⑤ 防犯カメラの設置
- ダミーカメラでも一定の抑止力は期待できますが、可能であれば実際に録画機能のある防犯カメラの設置を検討しましょう。最近ではWi-Fi経由でスマートフォンから遠隔監視できる手軽なものも多く、異常を即座に検知できます。空き家監視システムの導入も選択肢の一つです。
- ⑥ 地域との連携と防犯意識の共有
- 空き家であることを近隣住民の方に伝え、異変(不審な人影、物音、車の出入りなど)があれば連絡してもらえるようお願いしておくと、最も身近な空き家防犯協力者となります。松山市の防犯協会や地域の防犯パトロールなどがあれば、協力をお願いするのも良いでしょう。地域の方々は意外と色々なことを気にかけてくれています。
通風対策:松山市の空き家を湿気・カビ・腐食から守る
閉め切られた空き家は、あっという間に湿気がこもり、カビの発生、木材の腐食、悪臭の原因となります。これらは空き家の寿命を縮めるだけでなく、将来の空き家売却や空き家活用の際にも大きなマイナス要素となります。
【空き家通風チェックリスト】
- ① 定期的な窓開けと空気の入れ替え
- 最低でも月に1回、30分~数時間程度は家中の窓を開けて換気しましょう。特に湿気がこもりやすい雨上がりの晴れた日や、風のある日が効果的です。
- 効率よく空気を入れ替えるためには、対角線上の窓を2ヶ所以上開ける「風の通り道」を作ることが重要です。これにより、空き家の湿気対策を効果的に行えます。
- ② クローゼット・押し入れの開放
- タンスの裏側や押し入れの中は特に湿気がこもりやすい場所です。扉を開け放しにして、中の空気を入れ替えましょう。
- 除湿剤(水が溜まるタイプが視認しやすい)や炭などを設置するのも効果的ですが、これらも空き家管理のたびに定期的な交換が必要です。
- ③ 換気扇の活用
- 浴室、トイレ、キッチンの換気扇が稼働できる状態であれば、空き家巡回時に数時間稼働させて換気を促しましょう。タイマー機能があれば、空き家管理の効率化に役立ちます。
- ④ 室内を片付ける
- 家具や物が壁にぴったりとくっついていると、空気の流れが遮断され、結露やカビの原因になります。壁から少し離して配置するか、可能であれば物を減らしましょう。
- 押し入れやクローゼットの中も、物を詰め込みすぎると湿気がこもりやすくなるため、余裕を持たせた収納を心がけてください。
清掃対策:松山市の空き家の衛生と美観を保ち、ご近所からの信頼を維持する
管理されていない空き家は、見た目が荒廃するだけでなく、害虫や害獣の温床となり、近隣住民に不快感や実害を与える可能性があります。松山市の景観維持にも貢献するため、適切な清掃を心がけましょう。
【空き家清掃チェックリスト】
- ① 室内清掃と水回りの確認
- 床のホコリやゴミを除去し、窓ガラスの汚れも拭き取りましょう。空き家清掃は定期的に行うことで、カビやダニの発生を抑えられます。
- 浴室、トイレ、洗面台、キッチンの水回りは特にカビが発生しやすいため、空き家管理時には重点的に確認・清掃します。
- 全ての排水口(シンク、洗面台、浴室、洗濯機パン、トイレの便器)に少量の水を流し入れましょう。これは、排水トラップ内の封水(ふうすい)が蒸発して切れてしまうと、下水からの悪臭や害虫(ゴキブリなど)の侵入を防ぐためです。
- ② 庭木の剪定・除草
- 敷地内の雑草や庭木は驚くほど早く成長します。伸び放題の雑草や枯葉は、害虫(ムカデ、ゴキブリなど)の隠れ家や、最悪の場合は放火の原因にもなり得ます。定期的な草むしりや庭木の剪定を徹底しましょう。松山市の庭木剪定業者に依頼することも可能です。
- 松山市でも、雑草が繁茂した空き家に対しては、市が行政代執行を行う条例が検討される可能性もあります。
- ③ 外壁・外周のチェック
- 外壁にコケが生えていないか、雨樋が落ち葉などで詰まっていないか、基礎にひび割れがないかなどを確認しましょう。これらは雨漏りや建物全体の劣化につながります。空き家点検の一環として行いましょう。
- 敷地内に不法投棄されたゴミがないか確認し、速やかに処理してください。
まとめ:松山市の空き家管理、専門家への相談で安心を
ご紹介したチェックリストは、空き家を適切に管理するための基本的な項目です。しかし、遠方にお住まいの方や、ご高齢で物理的に難しい方、あるいは「管理するだけでは根本的な解決にならない」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
松山市の空き家問題は、単なる「管理」に留まらず、「相続」「売却」「活用」「解体」といった多岐にわたる課題が複雑に絡み合っています。それぞれの問題には、法的な知識や不動産取引の専門知識が不可欠です。
当事務所は、行政書士として各種手続きや法務に関するアドバイス(遺言書作成支援、許認可申請など)を行い、さらに宅地建物取引士として、空き家売却や空き家活用のご提案(松山市空き家バンクへの登録、賃貸・リノベーションの提案、最適な解体業者の紹介など)まで、空き家に関するあらゆるお悩みをワンストップでサポートいたします。
松山市の地域特性や最新の制度を踏まえ、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案させていただきます。松山市の空き家でお困りのことがあれば、抱え込まずにぜひ一度、村上行政書士事務所にご相談ください。