
松山市の古い空き家、火災保険に入れる?保険料を安くする方法
- 「親から相続した松山市の古い実家が空き家になっているけど、火災保険ってどうすればいいの?」
- 「築年数の古い空き家だと火災保険に入れないって聞いたけど本当?」
- 「もし火事になったら、ご近所への賠償責任も心配…」
- 「でも、保険料はできるだけ安く抑えたいんだけど…」
松山市内で古い空き家を所有されているあなた、こんなお悩みはありませんか?
少子高齢化が進む現代において、空き家問題は全国的な課題であり、もちろん松山市も例外ではありません。特に古い空き家の場合、「火災保険は無理だろう」と加入を諦めてしまっている方もたくさんおられます。
結論からお伝えすると、古い空き家でも火災保険に加入することは可能です。
ただし、いくつか知っておくべきポイントがあります。
この記事では、松山市に根差した行政書士が、古い空き家特有の火災保険の疑問に答えます。保険の「高い」「安い」の理由から、あなたの大切な資産とご近所を守るための保険選びのヒントと具体的な進め方まで、具体的なステップで解説していきます。
1. 驚くほど多い!「松山市の古い空き家は火災保険に入れない?」の真実
「特に古い建物は、現在の耐火基準を満たしていないことも多く、一度火事が起きると被害が拡大しやすい傾向があります。」「また、配線や設備が老朽化している場合、不審火や短絡による火災リスクも高まります。」そういったことから「古い空き家だと火災保険に入れない」そう思われた方もいるかもしれません。実は、これは誤解です。正確には「一般的な居住用住宅と同じ条件では入りにくい、または保険料が高くなる場合がある」が正しい認識です。
なぜこのような誤解が生まれるのでしょうか?
一般的な住宅の火災保険は、そこに人が住み、日常的に管理が行き届いていることを前提に設計されています。しかし、古い空き家の場合、以下のようなリスクが考えられます。
- 老朽化による事故のリスク: 定期的なメンテナンスが行き届いていないと、電気配線のショートやガス漏れなど、建物自体の老朽化が原因で火災が発生するリスクが高まります。特に古い建物は、現在の耐火基準を満たしていないことも多く、一度火事が起きると被害が拡大しやすい傾向があります。
- 不法侵入・放火のリスク: 人の目がないため、不審者が侵入しやすく、放火の標的となる可能性が高まります。
- 発見の遅れ: 火災が発生しても、居住者がいないため発見が遅れ、被害が拡大しやすい傾向にあります。
これらのリスクを考慮すると、保険会社も慎重にならざるを得ません。そのため、通常の居住用住宅向けのプランでは引き受けを断られたり、大幅に保険料が高くなったりするケースがあるのです。
しかし、ご安心ください。近年では、空き家専用の火災保険プランや、空き家にも対応できる特約を用意している保険会社も増えています。松山市内のあなたの古い空き家も、適切な保険を選ぶことでしっかりと守ることができます。
2. 意外と知らない!松山市の古い空き家の火災保険、「高い」と感じる理由と「安く」を叶える方法

「古い空き家の火災保険は高い」と感じる方もいるでしょう。それはなぜでしょうか?そして、どうすれば保険料を抑えられるのでしょうか?
なぜ「高い」と感じるのか?その理由を解説
古い空き家の火災保険が高いと感じる主な理由は、前述したリスクの高さにあります。特に、以下の要素が保険料に影響します。
- 建物の構造: 木造は鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)に比べて燃えやすいため、保険料が高くなる傾向にあります。松山市内にも昔ながらの木造住宅は多くあります。「特に古い木造住宅は、構造上の弱点や防火性能の低さから、保険会社のリスク評価が高くなる傾向があります。」
- 築年数: 築年数が古い建物ほど老朽化が進んでおり、火災リスクが高まると判断されるため、保険料が上がりがちです。特に昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の建物は、保険料が高くなる傾向があります。
- 補償範囲の広さ: 火災だけでなく、風災、水災、雪災、盗難なども補償対象に含めると、当然ながら保険料は高くなります。
- 利用状況: 「定期的に見回りが行われているか」「将来的に住む予定があるか」など、空き家の管理状況や将来の利用予定も保険料に影響することがあります。
「安く」を叶えるための具体的なアプローチ
それでは、どうすれば保険料を抑えながらも、必要な補償を確保できるのでしょうか?
2-1. 本当に必要な補償に絞る
あれもこれもと補償をつけすぎていませんか? 火災保険は、災害の種類ごとに補償を選択できることが多いです。
- 必須の補償: 火災、落雷、爆発は最低限加入しておきたい項目です。松山市も台風や積雪の可能性があるため、風災、ひょう災、雪災の補償も検討する価値は十分にあります。
- 重要性の高い特約: 意外と見落とされがちなのが「類焼損害特約」です。日本の法律では「失火責任法」により、故意または重大な過失がない限り、自分の家からの出火で隣家に延焼しても原則として賠償責任は負いません。ただし、これはあくまで法律上の免責であり、ご近所との関係を円滑に保つためにも、そして道義的責任を果たすためにも、類焼損害特約で隣家への損害を補償できるようにしておくことは非常に重要です。
- 不要な補償の検討: 例えば、松山市の空き家が浸水リスクの低い高台にあるなら、水災の補償は不要かもしれません。また、家財がほとんど残っていないのであれば、家財保険は不要でしょう。
2-2. 建物の管理状況を改善する
空き家の管理状況は、保険会社がリスクを判断する際の重要な要素です。
- 定期的な見回り: 定期的に空き家を訪問し、不法侵入がないか、設備に異常がないかなどを確認します。月に1回は訪問し、写真付きの管理記録を残すことで、管理状況を証明しやすくなります。
- 清掃・整備: 庭の手入れやゴミの処分、窓の施錠確認など、清潔で管理が行き届いている状態を保ちましょう。特に、枯れ草や可燃物を放置しないことは、放火対策として非常に重要です。
- 不法侵入対策: 窓に補助錠をつけたり、防犯カメラを設置したりするのも有効です。入口の施錠だけでなく、全ての窓がしっかりと閉まっているか確認しましょう。
- 空き家管理サービスの利用: 遠方に住んでいるなど、ご自身での管理が難しい場合は、専門の空き家管理サービスを利用することも検討しましょう。これによって、保険会社から見たリスクが低減され、保険料に影響する場合もあります。
2-3. 複数の保険会社を比較検討する
空き家向けの火災保険商品は、保険会社によってその内容や保険料が大きく異なります。
- 空き家専門の保険商品: 大手保険会社の子会社が提供している場合や、損害保険代理店が独自に空き家専門のプランを取り扱っているケースもあります。
- 特約の充実度: 空き家向けに特化した特約(例えば、不法侵入による破損に対応するものなど)があるかどうかも確認しましょう。
一つの保険会社だけに絞らず、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することが非常に重要です。
2-4. 免責金額(自己負担額)を設定する
免責金額とは、保険金を受け取る際に自己負担する金額のことです。この金額を高く設定することで、保険料を抑えることができます。
ただし、万が一の際に自己負担額が増える点には注意が必要です。ご自身の経済状況や、万が一の際の出費として許容できる範囲で設定しましょう。
3. 行政書士が教える!松山市の古い空き家の火災保険、後悔しないための加入ステップ
ここからは、実際に古い空き家の火災保険に加入する際の具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:現状把握とリスクの洗い出し
まずはご自身の古い空き家の現状を把握し、どのようなリスクがあるのかを具体的に考えてみましょう。
- 建物の情報: 築年数、構造(木造、鉄骨造、RC造など)、延床面積などを確認しましょう。特に築年数が古い建物の場合、耐震診断の有無なども確認すると良いでしょう。建物の登記簿謄本や建築確認済証があれば確認しやすいです。
- 老朽化の度合い: 雨漏りはないか、外壁にひび割れはないか、電気配線は古いままか、ガス設備は老朽化していないかなど、細かくチェックします。専門家による簡易診断も有効です。
- 周辺環境: 隣家との距離が近いか、山や川が近くにあるか(土砂災害や水害のリスク)、幹線道路沿いか(車両による事故リスク)などを確認します。
- 管理状況: 定期的に見回りに行っているか、防犯対策はしているかなど。具体的な管理記録があると良いです。
- 将来の利用予定: 今後、売却する予定があるのか、賃貸に出すのか、あるいは将来的にご自身が住む予定があるのかによって、必要な補償内容や期間が変わってきます。
ステップ2:必要な補償内容の検討
ステップ1で洗い出したリスクを踏まえ、本当に必要な補償内容を具体的に検討します。
- 火災・落雷・爆発: 最低限加入。
- 風災・ひょう災・雪災: 松山市の気候を考えると、加入を強く推奨します。
- 類焼損害特約: 万が一の隣家への延焼に備えるため、非常に重要です。
- その他: 水災、盗難、建物外部からの衝突(車両の突入など)など、ご自身の空き家の状況やリスクに応じて検討しましょう。
ステップ3:複数の保険会社への見積もり依頼と比較
松山市には多くの損害保険代理店があり、様々な保険商品を取り扱っています。インターネットでの一括見積もりサービスも活用し、複数の保険会社から見積もりを取りましょう。
見積もりを比較する際は、単に保険料の安さだけでなく、以下の点も確認してください。
- 補償内容の範囲: 同じ「火災保険」でも、補償される範囲が異なる場合があります。特に古い空き家への対応可否を確認しましょう。
- 免責金額: 自己負担額がいくらになるのか。
- 特約の内容: 空き家向けの特約が充実しているか。
- 加入条件: 空き家であることによる特別な加入条件がないか。特に「無人期間」や「管理状況」に関する条件は重要です。
ステップ4:行政書士への相談
「空き家の火災保険の加入手続きが複雑でよくわからない…」「ご自身の空き家にどのようなリスクがあるか整理したい…」「専門家と話しながら検討を進めたいけど、誰に頼めばいいの?」
そんな時は、ぜひ村上行政書士事務所にご相談ください。
行政書士は、保険会社や特定の保険商品を推奨することはできません。しかし、お客様の空き家の状況を中立的な立場でヒアリングし、火災保険加入に向けた情報提供や、手続きの進め方についてのご相談に対応することができます。
例えば、
- ご自身の空き家の現状を整理し、どのようなリスクがあるかを明確にするお手伝い
- 保険会社を選ぶ際に、どのような点に注目すべきか、検討のポイントを整理するお手伝い
- 保険会社からの書類の内容が分かりにくい場合の解説
- その他、空き家を巡る法的な手続き(相続、売却、管理など)に関するご相談
など、多岐にわたるサポートが可能です。複雑な保険契約の内容を分かりやすく説明したり、必要書類の作成や手続きのサポートを行ったりすることも可能です。
松山市に根差した行政書士として、地域の実情も踏まえながら、あなたの古い空き家をしっかりと守るための火災保険検討をサポートいたします。
4. まさかの火災…その時あなたは?松山市の古い空き家トラブル事例と行政書士ができること
もしも、あなたの古い空き家で火災が起きてしまったら…? そんな「まさか」の事態に備えることは非常に大切です。
古い空き家トラブル事例:老朽化した電気配線からの出火で賠償責任を問われたケース
松山市にお住まいのAさん(60代)は、築50年を超える実家を相続後、住む予定がないため空き家の状態にしていました。定期的な見回りもできず、火災保険にも未加入でした。ある日、空き家からの出火で隣家まで延焼するという事故が発生。幸い、隣家の方に怪我はありませんでしたが、住居は半焼状態になり、消防の調査で、老朽化した電気配線からのショートが原因と判明しました。Aさんは「失火責任法があるから大丈夫だろう」と考えていましたが、「長期間にわたる管理の怠慢による重過失」を問われ、隣家への損害賠償を求められる事態になってしまいました。その結果、多額の賠償金を自己負担することになり、精神的にも経済的にも大きな負担となりました。
このような事態は、火災保険に加入していれば避けられたかもしれません。特に類焼損害特約があれば、隣家への賠償負担も軽減できた可能性が十分あります。
行政書士が火災保険検討以外でサポートできること
行政書士は、火災保険加入のサポート以外にも、空き家を巡る様々な問題でお力になることができます。
- 空き家を巡る相談: 相続人・所有者調査、遺産分割協議書の作成、売買・賃貸契約、エンディングノートなど、空き家に関するご相談に対応します。
- 空き家管理の相談: ご自身での管理が難しい場合の空き家管理業者紹介や、管理体制構築のアドバイスを行います。
- 補助金・助成金の情報提供: 松山市や愛媛県が提供する空き家解体費用の助成金や、リフォームに対する補助金など、利用可能な制度の調査と申請サポートいたします。
- 不動産売却・賃貸のサポート: 必要に応じて提携する不動産会社をご紹介し、空き家の有効活用を支援いたします。
松山市の古い空き家は、時にご近所との関係や地域の景観にも影響を与えかねないデリケートな問題です。「負動産」ではなく、あなたの資産になるよう、地域の安全にも関わる大切な存在として、適切な管理と対策が求められます。
おわりに:松山市の古い空き家に関するお悩みは、今すぐご相談ください
「とりあえず空き家になっているけど、どうしたらいいか分からない」
「古い空き家だけど、火災保険のことが心配で、大きな悩みの種となっている」
そんなお悩みをお持ちの松山市の空き家オーナー様、どうぞご安心ください。
村上行政書士事務所では、松山市に根差した専門家として、皆様の古い空き家に関する不安を解消できるよう、丁寧なサポートを心がけています。火災保険の検討だけでなく、空き家に関するあらゆるご相談を承ります。
無料相談も実施しておりますので、まずはお気軽にお問合せください。あなたの空き家が、安心して所有できる資産となるよう、全力でサポートさせていただきます。